できっこないをやらなくちゃ

早稲田大学文学部中国語中国文学コースのキャプテンが綴る日常と非日常

ホームレス大学生

別に田村家の人間ではない。

俺はただのしゃおじょんだ。

 

このあいだ早稲田から高尾山に歩いてるときに、ホームレス企画をしようという話になった。

 

前回のブログで紹介したはいぐ〜がテントと寝袋を買ったため、一緒に野宿をして過ごそうということになったのだ。

 

企画というのは先延ばしにしてはいけない。

熱狂してるうちに遂行しなければならない。

そう、鉄と膣はあついうちにうて。

 

口に出してしまった企画は必ずやらなければいけない。できるできないは関係ない。

 

流していいのはうんこと汗と血と涙だけだ。

企画は水に流してはならぬ。

 

本当は月曜日から金曜日まで1週間やろうと思ったが、月曜日が全休で、金曜日も休講のために休みになったので、火曜から木曜の三日間野宿をして大学生活を送ろうということになった。

 

 

火曜日の三限、中国語の授業だ。

大ザックを担いで、教室に入ると、中国人講師陳がいった。

 

「しゃおじょん、あなたは山から降りてきたのですか」

 

土曜日に高尾山に登っていたし、つねに自分の中で山を登り続けている僕は、わかりませんと答えた。

 

 

 

 

なんだ、こいつは。

 

わからないってなんだ。

 

自分がどこから来たかわからないのか。

 

あまりにも気持ち悪すぎる回答である。

 

 

少し時間が経つと、これまたAmazonで拵えた大ザックを持ち、そしてテントをもった巨人が入ってきた。はいぐ〜である。

 

彼の最近の買い物は恐ろしい。

テント

寝袋

大ザック

プロテイン

 

どこの山サークルだ。

そして、それを親のクレカできっているというのだから恐ろしい

 

親としても心配だろう、引きこもっていた息子がいきなりテントを買ったのだから。

 

まあだが親にテント買ってもいい?と聞くのもなんだか不自然だ。

普通の大学生はテントを買おうとはしない。

 

彼の行動力はとんでもない。

やるといったら必ずやるのだ、そしてやらないといってもやるのだ。

彼の場合何か企画を持ちかけられると

「あー無理やるわ」と答える。

 

「無理」という言葉で、相手を一瞬のうちに地の底まで絶望させ、そしてやると答えることによって一気に希望というヴェールに相手を包み込む

 

彼はノーマンという名のイエスマンなのだ。

 

四限の授業前

僕はバナナを食べていたのだが、ふとバナナの皮が食べたくなった。

 

そしてバナナの皮を捨てに行くという無駄を省くという点でもこれはかなり合理的なことに思えた

 

まずかった、バナナの皮は食べるべきではない。美味しくない。

 

はいぐ〜は「こんなの食えるわけないだろ、うん、食えるわけない」と言いながらむしゃむしゃ食べていた。

 

四限後、はいぐ〜とそして中文三銃士のもう1人の欠かせない男ずおたんと一緒に早稲田のエニタイムに登録した。

 

僕はゴールドジムの契約の関係で11月まではゴールドジムに居座ることになるのだが、そのあとエニタイムに変えるつもりだ。

 

anytime、anywhere の精神で強くなりたい。

いつでもどこでも強くなりたいのだ。

日本中、世界中どこでも筋トレができるというのはMUTEKIだ。

 

僕ら中文は12月に香港にいくのだが、

その時にも香港で筋トレしてこようと思っている。

限られた場所では限られた強さしか得られない。飛び出せ。飛べ。

 

彼らのジム登録が終わると、

その日は平和の森公園を目指した。

 

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テントをはればどこでも世界中ホテルになる。

しかし、テントは条例では禁止されているので、夜遅くに張り、朝早くには出なければならない。

 

条例で禁止されてるからやっていけない、では思考停止人間だ。

 

人間が決めたルールが人間を縛ってどうする。

 

ルールなんて時代が変われば、急に変わるもんだ。その時代に合った行動なんて別にしないでいい。

時代を作ればいいんだから。

 

僕は間違いなくこの先

「大テント時代」が来ると確信している。

 

 

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AIやロボットが発達し、人間は「人間らしさ」を猛烈に意識し始める。

そこで本来の人間の生活を再考し、そして再興を試みるのだ。最高だ。

 

大テント時代には、家に住む人間はいなくなる。そして、空き家が急増する。そうなると空き家は崩され、さらにテントを張るためのスペースができる。

 

家=テント

 

そう、家がなくなれば、家が増えるという逆説的現象である。

 

家に住んでいる人間はマイノリティーとなり、そしていつか条例が家に住むことを禁止する。

 

自然と人間は大テント時代において、結束を高め、人間は本来の人間に戻る。

 

ああ、なんていい時代。そしてなんていい事態。

 

条例が公園にテントを張ることを禁止している理由は、テントを許可してしまうと、ホームレスが公園にテントを張り住みついてしまうというのだ。

 

だめか?

確かに昼の公園にホームレスがテントを張り付くしているのはだめだと常識が欠けている僕にもわかる。

だけど、夜公園に子連れのお母さんはこない。

夜はみんな眠っている、基本的に。

 

テントを張って寝ることぐらい許してあげたらどうだ。

 

24時間営業のお店で突っ伏している光景よりましだと思わないか?

 

誰にも迷惑をかけずに、寝るだけだぞ?

 

弱者をさらに追い込めてどうする

 

もっと人間は人間に優しくなるべきなんじゃないか、

なにが思いやりだ、おもてなしだ

 

結局自分の都合のいいようにしか物事を考えていないだけで思考停止してるんじゃないか?

 

たとえば、

全く車が通っていない時、そして通る気配がないとき、信号が赤だったら青になるまで待つ人間がいる。

馬鹿だ、

赤信号を渡ったらなにか悪いことが起きると思っている人間はルールによって洗脳されている。

 

ルールは秩序を作るために、生きやすい世の中にするために、作られるはずなのに、それが人間を支配する

 

そんなのは絶対に間違っている

 

 

翌朝5時すぎに公園の管理人が来て、僕らを追い出した。

その管理人は正しい。

条例で禁止されているテント泊をしている人間を追い出すのは彼の仕事だ。

 

でも彼はこう言っていた。

「本当は許可してあげたい、別に迷惑かかるもんでもないからね」

 

その日の夜はサイゼリヤでご飯を食べ、

そのあと夜中戸田橋の近くの公園に向かった。

 

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この公園にはホームレスがなんにんか住み着いてるらしかった。

 

広い公園で、彼らはベンチで寝ていた。

僕らはここにテントを張り、一夜を過ごした。

 

歩いている時は、話がとまらない。そして、よくアイデアが浮かぶ。

 

#夜は短し歩けよ中文

 

そして、木曜日。

野宿企画最後のこの日は僕らの聖地高尾山で鍋をしようということになった。

 

ずおは部活でこれなくなったため正規の中文ははいぐ〜と僕の2人だけだ。

 

しかし、中文は今、中文内に留まっているわけではない。

 

非中文が中文に流入し、“できっこないをやらなくちゃ”をスローガンに日々前進しているのである。

 

もはやそこに中文、非中文は存在しない。

中文、非中文という垣根を超えて、新たな枠組みができているのだ。そしてその枠組みは、枠組みにはとらわれないのである。

 

まずは太陽。

彼は狂育学部生物学専修中文コースである。

彼は中文唯一の1年生である。

都会の絵の具に染まってない彼は中文に新しい風を吹かせる。中文に理系は今のところ彼一人だ。

名前負けしないように生きていくことを目標とし、そして度あるごとに「幸せか?」と問いかける彼は幸せ家という称号が与えられている。

 

そして、こんりん。

彼も狂育学部狂育……中文コースである。

彼は俺の兄貴であり、師匠であり、そして相方である。

2月から筋トレしている彼は中文1の筋肉量を所持し、その腕は逞しい。

彼は中文の広報である。様々なところで中文を吹聴し、でかくしようとしている。

マッスルこんりんは今流山で一番熱い男で、イエスマンだ。

 

こんりんはこの日バイトの面接があるので、先に3人で行き、鍋をやることとなった。

 

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高尾駅で鍋のための具材を買い、そして高尾山口に向かった。今年6回目の高尾山である。

 

こんりんがあとから1人で登ってくるのに、俺達が1人ずつ登らないというのはおかしいとなり、急遽ソロナイトハイクをすることになった。

 

俺はヘッドライトをこんりんに渡していたので、一番安全な1号路。

はいぐ〜は一番きついと言われているアドベンチャーコース六号路へ。

そして太陽はまだ僕らは行ったことがない稲荷山コースへと向かった。

 

俺はテントを、はいぐ〜は鍋を、そして太陽は食材を持って夜の高尾山に1人で足を踏み入れた。誰一人欠けたら、今回の企画は失敗だ。みんなが登頂を成功させなければならない。

 

7月16日の海の日にはじめてはいぐ〜と高尾ナイトハイクをした日、「1人じゃ絶対登れねえわ、怖すぎる」と言っていた僕らであったが、確かにこの2ヶ月で僕らは成長した。

 

本当にあった怖い話を見て、トイレに行けなくなってしまう臆病者の僕だが、中文のキャプテンとしてやらないわけにはいかなかった。

 

#のぼりっこないをのぼらなくちゃ

 

さて、ライトなしで高尾山に入っていったのだが、怖すぎる。あまりにも怖い。逃げたい。強くなんてなれなくていいから帰りたい。

 

携帯の充電が25パーセントしかなかったので、無闇に使えない。闇には使えるが。

 

22時50分から登り始めた僕はコースタイムの100分をまいて、24時につくことを目標とした。

 

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途中で自販機がたくさん置いてある1号路は正直残り2人に比べたら相当楽なはずだ。

 

しかもみんな手が塞がっている状態だ。

俺ははいぐ〜が一番心配だった。

 

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こないだの台風の影響で倒木していたらしく、通ったことない道を通らされることになり、僕は怯えた。

ホームレス企画のために布団で寝ていなかったので、身体は疲労困憊で、それでも足を止めるわけには行かなかった。「変わり続ける」のが中文だからである。地に足をつけるのではない、足に地をつけるのである。

 

僕はザックの中にウォークマンがあることを思い出し、音楽を聞きながらナイトハイクをすることにした。

 

まずは終わりなき旅だ。

高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんな。

そして、尾崎豊

俺はシェリーを1人大声で叫びながら、山を駆け上がった。

高尾山の猿より猿になることにした。

#猿をこえろ

 

シェリーいつになれば俺は這い上がれるだろう

シェリーどこに行けば俺はたどり着けるだろう

 

答えは簡単である。

高尾山頂599メートルまで這い上がればよい

 

音楽は偉大だ、そして魔法だ

 

臆病者をチャレンジャーに変える

 

 

そしてもちろん最後に聞いたのは

サンボマスター、できっこないをやらなくちゃだ。

 

サンボマスターが流れると、俺は走り出した、高尾山の階段を駆け抜けた。強くなりたかった。今までじゃ考えられないことをやりたかった。そして何よりワクワクした。

 

コースタイムを40分まき、23時50分に山頂についた。一番乗りだった。

 

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10分後に太陽が、その10分後にはいぐ〜がやってきた。とりあえずホットした。

 

みんなかなり疲弊していた。だが、目は輝いていた。これから鍋ができる。俺らが鍋を求めていたように、鍋も俺らを求めていた。

 

そして始まりました中文鍋!

当初は火鍋をやろうと話していたが、こんりんが胃腸炎を患っていたため、優しい鍋にしようとなりトマト鍋にした。

火を使えば全部火鍋だ。

#俺が論理

 

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幸せか?幸せだ

 

幸せをしていると、突如叫び声が聞こえた。

やばいやつが高尾山に登ってきたなと少し恐れていた。

しかしよくその叫び声を聞くと、

「中文!中文!中文!中文!中文!」

 

あいつだ、こんりんだ。

 

あいつは荷物は大変ではなかったけど、胃腸炎を持って登ってきた。1人で。

 

俺はこの時確かに中文が変わる音が聞こえた。いい方向に

 

 

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大好きな生卵を投入し、そしてこれからの俺たちについて鍋をつつきながら、語らいあった。ザバスを飲みながら。

#座学よりザバス

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俺が求めていたのはこういうことなんだ。

馬場で潰れてロータリーでゲロを吐き散らかすことではない。

酒なんてなくても自分らに酔っ払って、希望を語り合う。こんな幸せがあるか?

 

これにてホームレス企画は終了した。

身体はきつかったが、得るものが本当に多い一週間であった。

 

さあ、来週も死ぬこと以外かすり傷と叫びながら、駆け抜けようじゃないか。

 

ピース。